整体で不眠などの自律神経症状を克服しませんか?
前回は不眠による五感の異常の中でも、視覚異常についてお話をさせていただきました。
今回は聴覚異常と嗅覚異常についてお話させていただきます。
【聴覚異常】
風邪などで発熱すると、鼻の奥(上咽頭)と中耳をつなぐ耳管に変化が起こり、突発性難聴になったりすることがあります。耳はデリケートな器官であり、熱に弱く、頭部内熱の影響を受けやすいのです。現れる症状としては、「聞こえ方の変化」「耳閉感」「耳鳴り」などが考えられます。
また耳は、片方に異常が現れた場合、もう片方の耳がそれを補うはたらきをします。そのため、耳の異常は気づかれにくいのです。耳には平衡感覚をコントロールするはたらきもあり、エネルギー不足による姿勢の悪化などのアンバランスを調整する際に大きな負担がかかってしまいます。それが、さらに頭部内熱の原因になることもあります。
【嗅覚異常】
頭部内熱がこもると、嗅神経の過剰反応が起こったり、粘液が減少したりして「嗅覚過敏」になることがあります。
野生動物が寝ている間も敵が近づいてきたことを察知するように、嗅覚は動物の危険回避の本能を刺激します。人間の生活では敵に襲われることは滅多にありませんが、においは脳やからだを緊張させるものです。外を歩けば排気ガスや換気扇からのにおい、室内では芳香剤や洗剤のにおいなど、現代社会はさまざまなにおいがあふれています。ほとんど意識することはありませんが、脳やからだを緊張させて防御しようとする本能的な反応はつねに起こっています。
また、不快なにおいを感じたときでも、人間は鼻の穴を閉じることができません。しかし、無意識に気道を狭め、におい物質の侵入を防ごうとします。これが呼吸不全を生み、頭部内熱の発散を妨げてしまうのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
続きは次回に書かせていただきます。
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